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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第7章 あなたに似た人
ただの防衛反応なのだ。
人は自分と違うものに対して不安を覚える。それを排除することで安心を得ようとする。
同類といることが身の安全を保障する。それは人間が、生物が遺伝子に残したひとつの真理だ。生存本能だ。まったく正常な反応なのだ。
しかし、私のこの発言に異質さを感じなかった人がいた。これは書評活動で出会った方だが――その方の反応は真逆だった。「じゃあこうしたほうがいいよ、ああするべきだよ」……なんの違和感もなく、あの店が美味しいだとか、そんなレベルのノリで会話が成立してしまったのだ。
それはその方が私と同じレベルかそれ以上に真剣に、デビューすることを目的に取り組んでいたから。私と似た人だったから。
そして、その方ほど極端に似ているわけではないにしろ、このサイトで知り合えた「私に似た人たち」は私の心の支えとなった。
そして、その「共感」を一度味わってしまえばあとは簡単だった。
人は共感を求め、反感を避けようとする。
まずそれをベースに創作すればいいのだ。
共感が得られないのなら得られる場所で書けばいい。
敢えてアウェーで書き続けることで共感を学んでもいい。
反感を覚える相手だからこそ学べることだってある。
ネットには様々な人たちがいる。