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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第2章 デビューに絶対必要なもの
私はどっちかっていうと、ネガディブな物の見方も含め色々な角度から検討することが好きなので、とにかく昔はそんなに仲良くなかったです。ソリが合わないって奴です。
だって、話噛み合わないじゃないですか。
「これはココが駄目だから、こうしたほうがいいんじゃないか?」みたいな話ができないんですよ!
でもね、彼にはカリスマがありました。
皆が彼の事を好きになる。いつの間にか協力者になる。応援してくれる。
何故なら、彼は否定しないから。常に前しか向いていないから。わかりやすい、ゴチャゴチャ言わない、クヨクヨしない、言い訳しない、人のせいにしない。
私もそれに気づいて、ある日尋ねてみました。
Q:なんでネガティブなことを口にしないの?
A:できないと一回言ったら、できると百回言わないと、「できることもできなくなる」って父ちゃんに言われたから。
おい、親父ぃ!
もーちょっと融通利かせた教え方しとけや!
おかげで「こないだ見たクソ映画の悪口」レベルのお喋りもできねーよ! アンタの息子さん!
とはいえ、その代わりに彼が手に入れたものは、クソ映画の悪口を言い合う楽しみよりも大きかったみたいです。