この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第7章 あなたに似た人
あれをもし作品紹介や最初のページでやったら、大量の読者が逃げ出したんじゃないでしょうか。
それでも、「人生で大切なことはすべてネットゲームで学んだ」というメッセージを、より多くの人に伝えたいなら、このフレーズをどーしても使いたい……と、そんなアイデアを想いついちゃったなら――工夫する。
誰にでもあるような、「やらなきゃいけないことがあるのに、つい他の事に誘惑されて気が付いたら……」みたいなエピソードに紛れ込ませてしれっと出しておく。
キープしたい読者を最大限留保したまま、読者がもう離脱できなくなるところまで「反感もかいそうなエッジのある内容」は出さずにおく。
そういう構成を心がけて何作も書いていけば、そのうち読者が作品じゃなくて「作者」につきはじめるので、より多くの人に読んで貰えるようになる。インレスパイラルに突入する。
で、これって、ネット小説やってる人だけじゃなくて、プロが生き残っていくためにフツーにやってることだったりして。
そういう観点で見ると実はネット小説投稿家って、プロ小説家と同じなんですよね。
本出すことで生活してないってだけで、趣味でやってるってだけで。他は一緒じゃないのって思います。