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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第2章 デビューに絶対必要なもの

それは、ある夏の出来事。

まず、「よーし、小説家になろう♪」と決めたのが6月のことでした。会社のトイレでうんこしてる最中でしたね。便座の隙間からおしっこ飛び出してエライことになったのを鮮明に憶えています。

そういう記憶に残るよーなことを思い立つのは、できるだけ時と場所を選びたいものです。

そして二か月後の8月。私は会社を辞めました。

暑かったから……ジャナイヨ?
トイレの騒動が原因でもありません!

そう、小説家になるために!

って、おいおい、それって背水の陣じゃん! デターミネーションじゃん! 生きるか死ぬかで追い込むアレじゃん!

そう、その通り。
そういうつもりもあって辞めました。「なれなきゃ、野垂れ死ぬまでよ」みたいな。

で、のちに最初の本を出す頃かな、編集さんに「絶対に今のお仕事を止めないで下さい!」と言われたんですが……。

A:あ、二年前にもう辞めちゃってま~す♪(テヘペロ

……。

…………。

………………。

……電話口の沈黙が耳に痛かったですねー^^;

つーかさー、そういうことはもっと早く言ってくんないと!

「原稿大募集!」だけじゃなくて、その横に同じぐらいの大きさの字で書いといてよ「仕事やめんな」って! 手間が省けるでしょ!

でもまあ、このやりとりにはひとつの真実が隠されています。

それはズバリ、「仕事辞めなくても作家にはなれる」と、本職の、プロの編集者が思っているということです。

なので、バイト辞めて作家目指すのにに専念とか、退学してとか、彼氏と別れてとか、部長のハゲ頭に辞表叩きつけて……とかしなくていいです。いや、したきゃしてもいいですけど(笑)

ただ、その行動は、作家になれる必須条件ではないみたい><
単にあなたが今の環境を抜け出したいだけということみたい><><

かくいう私も、会社こそ辞めましたけど、バッチリ計算してましたからね。
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