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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第7章 あなたに似た人
もうね、余裕なんかないですよ。アイデアを没になんかしてらんない。
なんでも、なにがなんでもプロットにしてく。ストライクゾーンだとか、外外外ときて内みたいな投球術なんか気にしてたらいつまでたっても進まない。
高目も低目も関係ない。デッドボールだっていい。
オリジナリティなんか企画通ってから付け足せばいい。新人だもの、がむしゃらに投げ込むしかない。まずはそこから。
それでもお呼びがかからない。打ち合わせにすら辿り着けない。
ネット小説だったら自分が監督なんで「行きまーす」とか言って勝手にマウンド上がれるの。
戸惑ってるマウンド上の先発投手に向かって「ここからは俺が押さえる」とか真顔で言えちゃう。
その後はどんな魔球でも投げ放題。
大リーグボール1号でも仮面ライダー二号でも隼パイルボールでも殺人L字ボールでもなんでも。アストロガッツがあれば何でもできる。人間ナイアガラだってできる。
できねぇよ! そう、それがプロのちびしさ><
ルーキーが浴びる洗礼です。そこを生き残った奴だけが這い上がれる。一軍昇格してレギュラー定着できる。
だから、いきなり長編書きたいのをグッと堪えて思い付きでも何でもいいから短編でも中編でもとにかく沢山書けるのは幸せだと思うんです。