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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第8章 ダイレクト・パブリッシングについて

投稿小説サイトもそうだ。

サイトの運営が何によって賄われているか。

それは長くそのサイトで活動を続けて来た先輩ユーザーがせっせと作品を書き、そしてそれを読む読者がいて、楽しんで、盛り上げて、そんな営為の中でサイト内のバナー広告から一定の収入が上がっているからだ(収入源はそれだけとは限らないが)。

他にも、サイト内から書籍化デビューしていった人気の書き手さんたちがいて、そこからいくばくかのロイヤリティだって運営会社には入っているだろう。

そういった人たちがいるから、新しくサイトに来た新規ユーザーさんたちが自分の想いを表現し、伝える場所が維持されている。

「あなた」がもし新規ユーザーさんだったとして、だからといってそれを恩に着る必要なんかない。

何故なら、「あなた」の活動もまた他のユーザーさんを支えるものになるのだから。

そして、編集者と作家に話を戻すと、作家が育ち、名前も知られてヒットも出せるようになる――新人だった「あなた」もいつかは中堅、ベテランと呼ばれるような売れっ子の仲間入りをするだろう。
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