この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第8章 ダイレクト・パブリッシングについて
出版社は会社だ。
そして編集者は社員だ。
いつかは別れの日が来る。「あなた」は多分、泣く。
ありがとうございましたと、そんな言葉では言い表せないぐらいの感謝をどう伝えていいのかわからなくて、ただ涙をこぼすだけになるだろう。
泣いてばかりもいられない、出版社は会社だ。
新しい編集者が挨拶に来る。
自分よりも年下かもしれない。
歳はともかく、経験はまだまだというルーキーかもしれない。
時は止められない。
「あなた」は老いたと思うかもしれない。
ただガムシャラだったあの頃を懐かしく振り返るかもしれない。
そして思い出すのだ。自分がしてもらったことを。
自分がなにをしなくてはならないかを。