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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第8章 ダイレクト・パブリッシングについて
相手が自分よりキャリアが浅い事にかまけて、わがまま放題になる人もいるかもしれない。ベテランだもの、無理を通して道理をひっこめさせることだってできるかもしれない。
新人編集者は何も学べない。ただの御用聞きに成り下がる。使いっ走りをさせられる。
そして、作品はわけのわからないものになっていく。読者は離れていく。
どうしてそうなるのか、わからない。
忘れてしまった大切なことが何だったのかも思い出せない。
そんな人もいるかもしれない。
「あなた」は違う。教えるだろう。
自分が教えて貰ったことを、学んだことを、気づかされたことを。
それて知る。それこそが伝えたかった感謝を言い表すことができる唯一の行為なのだと。
そしてもし「あなた」がすべて思い残すことなくその最後まで人生を全うして世を去っても――作品は残る。
「あなた」に教わったことを受け継ぐ者と共に。
それは編集者だけではない。
それを「あなた」は知っている。
そして教わった者がまた教え――時を超えて。
私は、敢えてロマンチックにそう考えると、売れっ子作家になる未来を見据えて編集者を育てるという練習をしておかねばなーと思ったわけである・・・・・・ホントにこの男は頭がおかしい。