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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第8章 ダイレクト・パブリッシングについて

彼は例の編集者の人ではない。私が遊んだことのあるゲームで一緒のギルドにいた、ただのメンバーの一人。

編集者の彼と遊んでいたゲームには真っ先に行こうとしてみたが、ログインできるどころか、すでにゲームのサービス自体が終了していた。

一期一会。そうなってしまえばあきらめるしかない。
ネットの人脈――そのなんと儚いことか。

エロリンは天然だけど憎めないというか、あんまりコセコセした所がないので割とみんなからは好かれていた。

私と並ぶほどIN時間が長く、ぶっちゃけネトゲ廃人の類である。
しかし、あんまり夜更かしはしないというか、夜はいなくて朝けっこう早くからINするので、仕事はしていたのかもしれない。夜勤の職場とか。

ただ、ネットゲームでは本人から話さない限りそういう話題はタブーである。エチケット大事。

それにしても、私ですら数年前にやめていた古いゲームをいまだに遊び続けていたとは正直驚いた。

実はこうして彼と再会するまでにいくつかのゲームを巡り歩いたが、昔の知り合いに出会えたのはほとんど一人か二人。互いに近況報告などして旧交を温めたが、とても編集者の話にまで発展させるほど会話が続かなかった。

しかし、エロリンは相変わらずだった。

ボケた感じも昔のままで、なごんでしまった私はけっこうチャットで話し込んでしまった。

そして……

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