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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方
ある日、お店が暇なときに私が表の通りで通行人にカード配り(ティッシュ配りみたいな業務です。ありますよね小さなメニューカード、あれを道行く人たちに渡す)をしていると、様子を見ていたその店長さんが言いました。
「お前……カード配り、異常に上手いな」
他のバイトの子たちと比べると、通行人が受け取る率がめっちゃやたらに高いというのです。
私としては単に「相手が反応するギリギリの距離に接近してモンスターを釣る」という感覚の応用でやっていただけ(ゲーム気分^^;)で、その秘訣を告白するのもどーかと思い「へーそうですか」と、そのときは返事しただけでした。
ところがしばらくして、そのカレー店をチェーン運営している本社の社内報に「カード配りの達人!」って私のことが紹介された記事(各店のスタッフ紹介みたいなコーナーでした)が出て。
嬉しかったですね、人から認めらた。リアルの世界で。Lv10になった。ぱららららっぱっぱー♪
そして、新しいミッションを渡された。
「今度、全国的に全店でカレーの宅配サービスを始める。そのテスト店としてウチが選ばれたから、マニュアル作りをお前にやって欲しい」