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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方
役職と年齢がチグハグなのも原因のひとつでしたね。
彼も戸惑ったと思います。年上の部下を持つのって若すぎるとツライものなのだろうなあ。私を立ててくれているつもりでも、こっちにはちょっと嫌味に聞こえたりしてイラッとくるカチンとなる。
多分向こうもそう。いいトシしてフリーターなんかしてるたかがバイト風情が店長代理の立場でなにか生意気に正社員に向かって教えようとしてしてくるように見えたりしただろう。スーパーバイザーと仲が良いのも気にくわない。
やっぱり、同じようにイラッとカチンがあって、上手く付き合えない。チクチクしたことをつまらないョークに交えて口にするようになっていく。
そのイラッとカチンが積み重なっていき……。
ある日とうとう私はブチ切れて、エプロンとキャップを床に叩きけてしまいました。
「お世話になりました。明日から勝手にやって下さい!」
「ちょっ……待って下さいよ! すいません! 俺、なんか悪かったっスか!?」
追って来る彼を振り切って、自分の荷物を手に取ると、店の外に駆け出し……それきり、もう二度とその店には行きませんでした。
その夜、店長……いや、今はSVの元店長から電話が。
「聞いたぞ……なにやってんだ。何が原因か話してみろ」