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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方
私は言いました。あれやこれや。
気づいたら、店でのことだけでなく、今迄の自分のことだとか、いろいろ心にずっとため込んでいたもの、全て吐き出していた。
話して話して話して話して話して……気づいたら頬を涙が濡らしていて、それでもそのまま話続けて……
その間、電話の向こうの、私の尊敬する人は、ずっと黙って聞いていてくれました。
全く彼とは関係のない、お店とは関係のない話を。際限なくしゃべり続ける私を遮りもせずに。
そして、長い長い、私の話がようやく途切れると……彼はそこで初めて言葉をくれました。
「……小学生か、お前は」
「……」
「ま、クビはクビだな。お前も戻って来る気ないだろ?」
「……はい」
「すまんかったな」
「……?」
「俺が悪かった」
「いえ、店長は別になにも……」
「いや、俺のせいだ」
「俺はお前に教えるのを忘れてたわ」