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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

例えば「女を憎んでいる男性や女性」は作品の中のヒロインを苛め抜く部分に無意識の「共感」を覚えるのかもしれない。

それとも「マゾ気質の読者や作者」は「不幸になる(破滅する)ということの快感」という形でヒロインに共感して快感を覚えるのかもしれない(私はこっちのタイプ^^b)

そして、凌辱モノというのは「無関心」な人は少ない気がする。好きか嫌いかがハッキリしているジャンルという印象だ。嫌いな人は「読みたくもない」どころではなく「社会から抹殺すべし」というレベルで嫌う。

これは何故か?
何故、無関心ではいられないのか。

仮説として「不幸とセットになった物語だから」ということが言えるのではないかと考える。

人間は幸福や不幸には無関心ではいられない。

おそらく、幸福が沢山あると己に関わるものが繁栄・繁殖していき、不幸が積み重なるといずれは身の破滅が待っているという経験則――あるいは生殖本能と生存本能に根差した心理があるのかもしれない。

ゆえに、その本能や個人的経験が多い人はハッピーエンドを望むし、それが圧倒的に普通、逆に不幸な物語を平気で読めたり、好む人は何か特殊な経験であったり、独特な考え、はたまた自分でも説明のつかない本能に対して倒錯的な性癖の持ち主であるような気がする。
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