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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方
私なんかだと漫画家の富樫義弘先生が大嫌いだった。今は大好きです!(説明順序を無視した即フォロー)
なにぶん子供の頃のことなので、表現が直截なのはご容赦頂きたいのだが、富樫先生の作品から感じる「独特のあざとさ」が大嫌いだった。
なにがどうあざといのかまでは子供の時分にはキチンと言語化した形で理解できていないのだが、直観的に「なんかキライ!」=「クソ漫画家」みたいな……あの、子供の頃ですからね! 少年法適用して下さいね!
結局、キライという感覚を短絡的に処理することしかできないのが子供なのですよね^^; 嫌いとなると一途に嫌う。「応援なんか死んでもするもんか!」と。
でも、キライなんだけど「ケッ」とか思いながらも読んじゃう。『幽遊白書』とかもう大嫌いなのに、何故か気になる。この漫画の駄目っぷりを微に入り細に穿って友達に吹聴しまくりつつ、でもそれって人に語れるぐらいめっちゃ読み込んでるよね? という(笑)
そうしてるうちにだんだん色々考えも変わったり、他の作品にも沢山触れて、物語だけじゃなくて実生活での経験も積み重なっていって……ある日「うーん、降参。嫌いだったけど、読み続けちゃった。そして、やっぱりあなたの作品は面白い。好き。尊敬する」となった。