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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方
今では、子供の頃友達に向かってボロクソに言っていたのと同じ情熱で、富樫先生の作品の何が良くて、どういうスタンスがクリエイターとして素晴らしいだとか、いくらでも語れる。カップリングを語るのは他の方にお任せしますけど><
今から思うと子供の頃に私が感じた「あざとさ」とは作家側の「試行錯誤」だったのだと思う。作家も未熟だったのだ。おそらく、富樫先生は究極に「論理型」なクリエイターなのだと思う。
論理型の作家が試行錯誤をすると、どうしても「あざとさ」が目についてしまうのだ。「あざとさ」は反感を生むから、その匂いを消していく術を身に付けるのがこのタイプの作家の命題であり成熟なのではないだろうか。
子供というのは、自分が完璧な存在だと思っている。自分だけじゃなくて周りの全ても完璧なのだと思っている。不完全という概念がない。世界をありのままに受け入れていく時期だから当然そうなる。
そして不完全さに直面すると激怒する。それはその子にとって共感できないものだから。そして、激怒すれば母親が飛んできてあやしてくれるから。
やがて成長すると「自分が不完全である」ことか「周りが不完全である」ことのどちらかかに気づく。人によりけりだが、単なる順番の問題で、同時に気づくことだってあるだろう。