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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

『俺とエッチをする権利書が出回ってラッキースケベが無双すぎる』では、権利書のおかげで次から次へとエッチをし、全ヒロインと関係した主人公だったが、その報い(?)を受けて恋人からはフラれるわ、停学自宅謹慎処分にされてしまうわで、どんより落ち込んでいる部分が「タメ」だ。
やがて学園の理事長から呼び出された主人公は、他のヒロインたちと一緒に物語のラストステージへと向かい……
……そこからは一気にクライマックスへとなだれ込む。
どちらも最高潮前の凪を意識して作られたプロットだ。
こういうのを「つなぎ」と呼ぶ作家さんもいる。
言い得て妙だと思う。
「初稿」ではこのシーンにはそんなに力を入れない。
何故かというと、しっかり書くとテンションが下がってしまうからだ(私の場合ね)。なので「二稿」での書き直しでみっちり描写することにして、ザザーッと流して書いている。
どちらにせよ、見せ場のシーンではないし、編集者さんから「削ってください」と指摘される筆頭候補でもあから「初稿」であんまり本気書きする意味はない。「ここにタメ作りますよー」と示しておくだけぐらいの気持ちでやっている。

