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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

『俺とエッチする権利書が出回ってラッキースケベが無双すぎる』には、高瀬瑠々菜ちゃんという学級委員長の女の子が登場する。
優等生だが、無口なタイプ。清純黒髪ストレート。
男性読者に好まれるタイプのひとつだ。
だが、残念なことに彼女はメインヒロインではない。出番は限られてしまう。
物語はメンイヒロインであるツンデレ幼馴染と主人公を中心に回ってしまう。こちらのメインヒロインもまた男性読者の好むタイプだし可愛い。あらすじ上、彼女中心になるのはしかたない。
でも……瑠々菜ちゃんもいいよねー><
という、そんな「瑠々菜ちゃんを気に入ってくれた方」に、隠れたメッセージを残すことにした。
もし、メインヒロインではなくて、「僕は、高瀬瑠々菜ちゃん!」「瑠々菜ちゃん好きすぎる」というそれぐらいの愛情があれば、もしかしたら読み取ってくれるかもしれないというメッセージ。
「第五章の中で何故、彼女はヘルメットをかぶっていたのか?」
そんな描写全然必要ないのである。ヘルメットの部分の描写がなくても物語にはまったく影響がない。むしろヘルメットかぶらせないほうが、絵的にはスマートなのでは? ……にもかかわらず、何文字か使ってわざわざ書いてある。
そこに気づいた人だけが思い当たる「ある事実」。
わかった瞬間、出番が限られていて描写の少ない彼女の内面がブワーッと広がる……その後の最終章の味わいも変わる。そういうメッセージを込めました。
なくてもあってもいい、それがメッセージだと私は考えています。
それがある、ということは作者が何かしらこだわった、ということなのです。
そしてこだわるのであれば、この二稿の段階で、それをベストな形で表現するにはどうすればいいのかをしっかり考えるのもいいでしょう。
★行間に書きまくっている作品例
『イマージュ』より マリーとアントワネット
http://kanno-novel.jp/viewstory/page/7130/273/
行間よくわからん>< という方は参考にどーぞ。

