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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

およそこのような激しい戦闘行為には似つかわしくない、どちらかといえばたおやかな佇まいの彼女だったが、その端正に整った気品ある顔には少しの怯みもなく、それどころか不敵な笑みさえ浮かべている。
「さ……これで終りよ。焔蛇招来!」
お茶の時間でも告げるかのように、優雅に唱えられたのは強力な大召喚呪文だった。手にしたワンドが光を発して一瞬後――
スバウッ! グワアアアンッ!
周囲の大地が裂け、地の底から大蛇のようにのたうつ幾本もの火焔の柱が天を突き、周囲の魔獣を空高く吹き飛ばした。空中で炭化した死体がバラバラと風に乗って散る。
焔が収まった後に二本の足で立っているのは彼女たち二人だけだった。
「あっ……危ねえっ! 馬鹿エヌフィーヌ! イキナリ使うなよ、んな大技っ! 俺まで巻き込まれる所だったじゃねーか!」
女剣士の怒声に対し、にこやかなほほ笑みが返る。
「あら? あれぐらい、キオなら避けるのは朝食前よね?」
「朝食前ってなんだよ! それを言うなら朝メシ前だろ!」
「ウフフ、汚い言葉使いはしませんの」
「いや、フツーの言葉だろ……」
精悍だが、浮かべる表情にはどこか愛嬌がある女剣士は、肩をすくめてそれ以上の追求をあきらめた。
剣士キオと魔導士エヌフィーヌ。二人はこのリンデーン国にその名を轟かすエクスプローラー(探索者)だった。
【I君メモ】
・わかりやすくなったと思う。
・キャラに興味が持てて面白いと思えた。
・でも、出だしに何かがもうひとつ足りない気がする。
・地味? ゲームやアニメっぽさがあってもいいのでは?
・ただの小説って印象。
・エヌフィーヌにもっと活躍して欲しい。
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