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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

■違和感の処理
違和感。すなわち「おや?」と不可解に思う感覚。
これは良い違和感と、悪い違和感があります。
不可解であることは興味を惹きつけることでもありますからね^^
ところが、作品を読んでいてこの「おや?」が積み重なり――積み重なることはいいんですけど、解決されないままえんえん続くと――いつしかそれは違和感から反感に変わる。
「全然意味がわからない」「これって時系列的に矛盾してない?」「前に書いてあったことと違う」「なんだこれ」「読めば読むほど理解できなくなっていく」「この作者バカなんじゃねーの?」
逆に、違和感を適切に処理、つまり「おや?」とか「ん?」と思う文が出て来た後、すぐにだったり、少ししてからその気持ちを解消して貰えたりすると。それは共感となる。
「あ、疑問に思ったことにすぐ答えてくれた」「この作者はわかってる」「この人なら安心!」と、共感はいつの間にか信頼にまで育つ。
そうなったらあとはやりたい放題。詐欺師の手口です。
違和感のマッチポンプで最終的な信頼をかちとることは大事です。
やり方は簡単で、「二稿」チェックをしながら、読者さんにとってわかりにくそーな部分を探し、それを見つけたら、すぐ次の文でフォローしてやればいいのです。

