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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

もうね、毛虫か何かの如く、私を忌み嫌うんですよね。
私が音痴ってこともあるんでしょうけど。
歌そんな下手じゃないと思うんだけどな。まあ、音痴はたいていそう言いますよね。そこは謙虚に受け止めてます。
「絶対、彼女の前で歌わない方がいいよ」とは従姉妹がカラオケボックスで私に向かって言った言葉。
そんな彼女の持ち歌は「津軽海峡冬景色」ああ、知ってるよ。歌の上手い女はみんなそれ歌いやがる。で、次は「天城越え」入れるんでしょ? え? もう入ってる? あ、そう。その次は何? ジュピター? あ、そう。
でも、私は歌う。
いいじゃん彼女ができたんだもん。
二人っきりでカラオケデートいいじゃない! フェラだってしてもらえる(もらえません
肩寄せ合ってウフフなんちて、ラブラブじゃん。そんな想いにひたったっていいじゃんか。恋人同士なんだもん!
そんで「私ばっかに歌わせてないで歌ってよ~。聴きた~い♪」なんてトロットロに甘いムードでせがまれたら歌うでしょ!
「絶対、彼女の前で歌わない方がいい」なんて場合じゃないでしょ! 音痴だろうがなんだろうが、歌ってさ、そもそもハートだろ!? ハートよ、心よ。

