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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

というのも、演劇部に入部したんですが、その部長先生が国語の担任で。
ちょうど私の学年を受け持たれていましたから、部活でも授業でも大変お世話になりました。
部活ばっかりで勉強まったくしないもんだから、成績はぐっちゃぐちゃだったんですけど、その先生が目をかけて下さって何故か二年生からは特別進学クラスに入れられちゃって。「国語の成績だけは学年二位だから」ということだったらしいですけど。
あ、ちなみに私古文全然ダメ。漢字の書き順もデタラメな人。だから学年二位。でも「現国」に限るとブッちぎりトップの異常な成績だったそうです。
そんなの国語の担任からしたら贔屓せずにはおれん逸材ですよ。私だってそーする。この子の才能を伸ばしてあげたいって思っちゃう。大人になった今ならわかる。
しかも自分の指導する部活にまで在籍してるんだから溺愛です。
あ。男性ですけどね、この方。
そしてもちろんアッーな展開はありませんので。
仮にムー先生としておきます。
というのは、新大陸のことを授業中に間違えてムー大陸と言ってしまって、それ以来アダ名が「ムー大陸」になってしまったからです。40代後半ぐらいだったかな、当時。
若い頃は歌人になりたかったそうで、教員をしながら短歌も投稿されていたようです。
短歌というのは、短い。
センテンスのボリュームが予め限られている。
ゆえに技巧が必要となってくる。
技巧を知る男、君の名はむー大陸。

