この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

こうして彼らの卒業後を眺めてみても面白職業目白押しで、本当にタレントのある部員ばかり集まる場所でした。
17とか18の年齢で、みんなフツーに野心家なんですよ。平気で夢を口にする。夢を持ってない奴なんかいないの。
もちろん、全員が全員その後夢を叶えたわけじゃないですけどね。
でも、努力は凄くしてた。
キャストに入れなかった女子の先輩が、大道具やりながら夜は演技教室みたいなとこに通って、コケの一念で三年生でキャストに転属できて、それでもレギュラーにはなれないんだけど、文句言わずにプロンプター(セリフを忘れたとき用にセットの裏で控えて役者にコッソリ教える係)やって、そこから代役に抜擢されて高校三年間の最後の舞台に立てて幕降りた後ワンワン泣いたりしてた。
なんかもー、自分は逆に居場所ない感じでした。
中学まではどっちかっていうと、周りのみんながシラけてる感じなのが嫌だったんですが、この人たち本気すぎるって。

