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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

私の学園生活で大きな関わりを持つことになる二人の後輩のことについて少し。
一人目は須股さんと言います。
仮名です。あと、ネーミングに他意はございません^^;
彼女は典型的な演劇少女で。なんでも、お婆ちゃんの影響で小さな頃から観劇経験があった。知識も豊富で、座右の書はチェーホフの『桜の園』。
明るいし美人だしでキャスト向きの人材でもあったのですが、小説でいうといわゆる「読み専」? みたいな感じで、自分が舞台に上がるのはイヤ! というタイプ。「セリフなんか憶えられません。アガリ症だし……」って。
でも、役者は無理だけど脚本はやりたいって「創作脚本」に希望して配属された。
リーダーシップもあったので「来年、彼女が二年になったら部員をまとめるのはこの子なんだろうな……」て誰もが思ってた。
で、当然「創作脚本」に所属しているので一緒に活動する。
「黒名先輩の好きな劇団はどこですか?」とか「キャストも兼任なんて凄いですね!」なんてね。最初のうちは積極的に話しかけてくれました。
でも、私、別に演劇好きでもなかったし、観たことなかったですからね^^;

