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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

で、方言のままっていう喋りもそうなんですけど、一発芸が得意でもありました。変わり者って話ね。

なんだか、スポーツ選手とかタレントの顔真似や瞬間的な動作の特徴を捉えた物まねが凄い冴えてて。今でも思い出すと笑っちゃうんですけど。

十八番は誰だったっけ……なんか当時ブイブイいわせてた男子テニスの選手の真似でしたかね。

ロングヘアをガバッてやってその選手の名前叫ぶだけなんですけど、表情とかがいつも凄くて(笑)

で、そんなんだからキャスト志望かと思うじゃないですか。
そしたら、ぜんぜんそんな気なくて、大道具希望。

「やんだこのカキワリをムラなく塗るのがあずましいんだべさ」てなこと言って刷毛持っていつもペッタペタ塗ってるの。職人気質もあったです。

で、舞台のときはそのカキワリの裏で一発芸やって、他のスタッフたちを笑かせようとする。本番でも。一度、本当に誰かのツボにハマッちゃって上演中にカキワリの裏から大爆笑の声が響いちゃって。めっちゃ怒られてましたね。
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