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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

それに引き換え、自分は何だ?
ただ、「彼女に軽蔑されているのが嫌だから」って、そんなことぐらいしか書く理由が見つからない。そんなことで、須股さんが夢に挑戦する機会を奪ってしまっていいのか?
役者になりたいのに舞台にすら上げてもらえない人がいる中で、お前は全国の舞台に主演として立つことができるんだぞ。それ以上、何を望むのか。
……でも、役者なんかやりたくてやってるわけじゃないし><
ホント、キャストになりたくて仕方ない他の女子部員が聞いたら張り倒したくなるような、しかも、しょっぱい根性の心根。
三年生になった私は、そんな気持ちを整理できないまま……結局、またもやコンクール用の脚本の提出に手を挙げてしまったのです。

