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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

そして、今度こそはと心を入れ替えた。
演劇のことなんか知らない。興味もない。それでいい。
好きなことで勝負すればいい。好きだった小説と漫画を組み合わせて、オリジナルなストーリーを構築する。
要はキャラクターなのだ。
物語(ストーリー)とはつまり「状態の変化」である。
何かが変化するとストーリーが生まれる。
それが無機物であるよりは、生き物がいい。人間がいい。
人間は変化の塊だ。
自分を変えていけるし、他人と交わって影響を与え合う。
プロの作ったキャラクターはその機能に優れている。
だったらまず借りてくればいい。
借りて来てそのキャラを動かす。二人いるのがいい、影響を与え合うからだ。
何か一つ目的を与えてやればそのキャラは動き出す。なんせプロ様の作ったキャラだ。色々な仕掛けが施されている。仕込んである。
キャラが動き出したら、そのストーリーをもう一度眺めて手を加える。
そこからはもうプロの手なんか必要ない。脳のスイッチが入っている。考え出すことができる。もう手は停まらない。

