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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

合宿場の裏の小さな階段の前、夜食のパンを二人で食べながら話をしていて、突然振り向いたティコはそう言った。

騙す? なにか嘘をついていたのか?

今になって――もう明日が地区大会の本番だというのに。

須股さんとグル――?

恥ずかしい事に、最初に思い浮かんだのはそんな邪推だった。
でも、寂しそうな顔をして見つめるこの後輩が、私を裏切っているようには見えなかった。

「嘘って何を?」

その問いにまずは答えず、ティコが笑う。
久しぶりに見る笑顔だった。ニヘッとしていた。

「一昨年の秋、ちょべっと見学してみっさって学園祭に遊びに来たんず」

学園祭――演劇部はコンクール参加の他に、秋には校内で芝居をする。春に行われる単発の大会で上演した内容を。

それを見たというのだ。
私も一年生ながら役者として出演していた。

「んでね一目惚れ……でなぐて、一聞き惚れ? 私、好きになっとったんよ。舞台の上の先輩ん声ぇちょべっと耳んしただげで」


告白? 今?

でも……何が嘘?
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