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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方

……えらい脱線ですけど、ここまで来たら最後まで話し切りますね^^;
ごめんなさい。


結局、地区大会は、次の試合で嘘のように愛和学園にポロ負けした湘北高校のように敗退した。

ティコはワーワー泣いて。それはその泣き顔を見た最初で最後だった。

私はというと泣くことはできず、ただ脱力感と無気力に支配された感覚だけがあった。

九年続いたエリア大会連続出場の伝統も、十年には届かずここに潰えた。私のせいで。

後輩の夢を奪ってまでした挑戦は無残な結果に終わった。

その一週間後の全国大会の舞台のことを私はまるで憶えていない。

夏が終わり残された高校生活をどう過ごしたのかも。
周りは受験で忙しくしていた。

だが、私は何もする気になれず、ムー先生が推薦の話を持って来てくれたけれど願書も書かず。学校も休みがちになり、演劇部にも顔を出さず……ティコだけは、たまに学年の違う私の教室まで来てくれたこともあったけれど。あの笑顔で。

泣き顔とオーバーラップするその笑顔。あの夜のこと。そして挫折。全てがぐちゃぐちゃになったわけのわからない感情。胸が締め付けられるような背筋が凍るような。汗がドッと全身の毛穴から出るような。

私はティコを避けるようになっていった。バスと電車で通学するようになった。ドーナッツなんか食べたくもなかった。

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