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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第9章 コンテスト受賞作の作り方
僕はせんせいが大好きだ。
僕に痛い事が起きるとき必ず先生はそばにいてくれる。
優しくしてくれる。

僕はせんせいが大嫌いだ。
僕に苦しみが襲いかかるとき必ず先生はそばにいる。
そして、優しくする。

優しく。
してくれる。泣きじゃくる僕を抱いて。
誰にも見えない所で。誰にも見せない所を。優しく。

ちがうんだよ、ちがう。
何かが違う。

これはなんだろう?
どういうことだろう?
なにがおきているんだろう?

僕は言葉を探す。

探す。しっくりくる言葉が見つかるまで。
ぐるぐるぐるぐる言葉が頭の中を回る。

お歌の時間でもぐるぐる回る。
めだかが二周も三周もする。
せんせいは笑顔で不機嫌そうになる。
ああ、まただ。

言葉は不思議だ。

少し違う言葉をはなすだけで笑われたりいじめられたりする。
少し違うことをはなすだけで、不機嫌になる人がいる。
正しいことを知ろうともしないのに、正しいことをしろと言う人がいる。

正解をいつも尋ねられる。

どうして? あなたたちはは何も知ろうとしていなかったのに。

僕の話を聞こうともしなかったのに。
嘘をつくなと怒るのに。
じゃあ、僕は何を正解だと思えばいいの?

これはなんだろう?
どういうことだろう?
なにがおきているんだろう?

僕はますます言葉探しに熱中する。
ますます人と違う言葉を話すようになる。

言葉を知れば知るほど、皮肉なことに誰とも話が合わなくなる。
変わり者と言われる。変な奴という言い方もある。

言葉は不思議だ。
行く先々で憶えた言葉を恥ずかしいと思うなんて。

前いたところでは誰もが普通に喋っている言葉なのに。

どうして嗤われるのだろう。
どうして殴られるのだろう。
どうしてつきとばすの。痛いよ。
どうして僕の言葉は通じないの。

通じないなら僕は言葉を捨てる。
みんなと同じ言葉を話そう。
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