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僕は、ヱッチな小説を書キてゐゑ
第5章 あなたをデビューさせてくれるお守りの作り方
半年後のコンテスト目指して応募作を一本! というような目標の立て方をする人がいます。そのこと自体は悪い事ではない。前述のように自分の執筆速度を把握していて1本書き上げるのがちょうど無理なく半年ぐらいだなってわかっているのなら。
でも、そーじゃなくて、たまたまコンテストが半年先だから「それまでに1本!」という考え方で執筆しようとした場合、それはちょっと甘い考え方じゃないかなと思います。
主体性がないんです。
期限の決定をコンテストの締め切り日という「他人」に委ねてしまっています。「運」良くそれまでに書き上げることができて、そして受賞して……ということだってあるでしょうが、本作ではそういう姿勢を取りません。
計画は「自分」中心で物事を進めましょう。
私がまず最初に完成作品を1本書いてみたのは、もちろん、それを応募しないと始まらないからではありますが、もうひとつの目的がありました。
それは自分の執筆速度の計測でした。
これは小説家がどうこうという話ではなくて、職業人として時間の見積もりができるのは当たり前の話。
例えば、夜中の11時頃にいきなり携帯が鳴る。出てみればそれは、なんか差し迫った声の編集さんじゃないですか! えらい慌てた声をしている。