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傘の雨
第3章 涙に花
2段ベッドの上に飛び乗るとすぐ様電話を掛けた。
「もしもし!!」
『もしもし、どうしたの?』
「あ、いや…元気?」
『うん、元気だよ』
よかった。
でも、時計は1時を回っている。
こんな時間に電話できるのは…。
『今帰ってきたの?』
「うん、撮影終わりで」
『ご飯たべた?』
「うん、今日のケータリングは豪華だった」
下らない話も嬉しいんだよ、でもさ。
「最近どう?」
一瞬の躊躇い、まあまあだよのその声。
「るー、韓国に来ない?航空券送るから…気晴らしに、どう?」
『…いいね、行こうかな…』
「ほんと?!じゃあ送る!ホテルも取っとくね!」
電話を切ってドアを開けようとすると、ドアが重い。
覗き込むとメンバーがニヤついていた。
「航空券だってさ」
「ホテルねぇーどこがいいかなあ?」
「俺が決めるの!」
メンバーとやいやい言いながらも、航空券を取ると急いで結鶴に贈った。
もうすぐ会える…その日を心待ちにしていた。
なのに。
結鶴が到着するその日も仕事はきっちり朝から晩まで入っていた。
「ソンウヒョン、あの…空港まで迎えに行きたいんだけど、だめ、かな?」
俺とソンミンのマネージャーであるユン・ソンウはふるふると首を振った。
「迎えならヨンファさんが行ってるから、心配いらないよ」
そうじゃないんだ。
俺が迎えに行ってあげたいだけなのに。
「もしもし!!」
『もしもし、どうしたの?』
「あ、いや…元気?」
『うん、元気だよ』
よかった。
でも、時計は1時を回っている。
こんな時間に電話できるのは…。
『今帰ってきたの?』
「うん、撮影終わりで」
『ご飯たべた?』
「うん、今日のケータリングは豪華だった」
下らない話も嬉しいんだよ、でもさ。
「最近どう?」
一瞬の躊躇い、まあまあだよのその声。
「るー、韓国に来ない?航空券送るから…気晴らしに、どう?」
『…いいね、行こうかな…』
「ほんと?!じゃあ送る!ホテルも取っとくね!」
電話を切ってドアを開けようとすると、ドアが重い。
覗き込むとメンバーがニヤついていた。
「航空券だってさ」
「ホテルねぇーどこがいいかなあ?」
「俺が決めるの!」
メンバーとやいやい言いながらも、航空券を取ると急いで結鶴に贈った。
もうすぐ会える…その日を心待ちにしていた。
なのに。
結鶴が到着するその日も仕事はきっちり朝から晩まで入っていた。
「ソンウヒョン、あの…空港まで迎えに行きたいんだけど、だめ、かな?」
俺とソンミンのマネージャーであるユン・ソンウはふるふると首を振った。
「迎えならヨンファさんが行ってるから、心配いらないよ」
そうじゃないんだ。
俺が迎えに行ってあげたいだけなのに。