この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
傘の雨
第3章 涙に花
2段ベッドの上に飛び乗るとすぐ様電話を掛けた。

「もしもし!!」

『もしもし、どうしたの?』

「あ、いや…元気?」

『うん、元気だよ』

よかった。

でも、時計は1時を回っている。

こんな時間に電話できるのは…。

『今帰ってきたの?』

「うん、撮影終わりで」

『ご飯たべた?』

「うん、今日のケータリングは豪華だった」

下らない話も嬉しいんだよ、でもさ。

「最近どう?」

一瞬の躊躇い、まあまあだよのその声。

「るー、韓国に来ない?航空券送るから…気晴らしに、どう?」

『…いいね、行こうかな…』

「ほんと?!じゃあ送る!ホテルも取っとくね!」

電話を切ってドアを開けようとすると、ドアが重い。

覗き込むとメンバーがニヤついていた。

「航空券だってさ」

「ホテルねぇーどこがいいかなあ?」

「俺が決めるの!」

メンバーとやいやい言いながらも、航空券を取ると急いで結鶴に贈った。

もうすぐ会える…その日を心待ちにしていた。

なのに。

結鶴が到着するその日も仕事はきっちり朝から晩まで入っていた。

「ソンウヒョン、あの…空港まで迎えに行きたいんだけど、だめ、かな?」

俺とソンミンのマネージャーであるユン・ソンウはふるふると首を振った。

「迎えならヨンファさんが行ってるから、心配いらないよ」

そうじゃないんだ。

俺が迎えに行ってあげたいだけなのに。

/34ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ