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傘の雨
第4章 熱に氷
「最近のるー、どう?」
「とっても元気よ!職場の人も良い人ばかりみたいだし、顔色もいいわ」
「ふーん」
「充実してるからか、雰囲気も柔らかいし、元々人当たりもいいじゃない?いい人が現れるのも、時間の問題よね」
ふふんと鼻で笑うダムちゃん。
「鮫島 巌三さん、富ちゃんに本当はゴキちゃん手づかみできるってバラすよ?」
「やだぁ、フルネーム本名で言っちゃう仁くんサイテー!」
「どっちが!」
醜い争いだ。
「今回はどのくらい日本にいるの?」
「4日」
出来たてのマリネも摘む。
「先週までヨーロッパツアーだったでしょ?オフはないの?」
「ん〜今この時間がオフだよ」
「次日本に来るのは?」
「月末からアメリカツアーだし、4ヶ月後の日本ツアーかなぁ?」
何か言いたげに口を噤むダムちゃんを横目に、肩を竦めて笑ってみせる。
ダムちゃんはソンウヒョンと俺の分の弁当を詰めてくれた。
「今夜はロールキャベツだから、早めに帰ってあげてよ」
「できたらそーするよ」
ひらひらと手を振って地下駐車場へ向かった。
取材を1件と、テレビの収録を1つ。
話が盛り上がってしまって、テレビ局を出たのは23時を回っていた。
「とっても元気よ!職場の人も良い人ばかりみたいだし、顔色もいいわ」
「ふーん」
「充実してるからか、雰囲気も柔らかいし、元々人当たりもいいじゃない?いい人が現れるのも、時間の問題よね」
ふふんと鼻で笑うダムちゃん。
「鮫島 巌三さん、富ちゃんに本当はゴキちゃん手づかみできるってバラすよ?」
「やだぁ、フルネーム本名で言っちゃう仁くんサイテー!」
「どっちが!」
醜い争いだ。
「今回はどのくらい日本にいるの?」
「4日」
出来たてのマリネも摘む。
「先週までヨーロッパツアーだったでしょ?オフはないの?」
「ん〜今この時間がオフだよ」
「次日本に来るのは?」
「月末からアメリカツアーだし、4ヶ月後の日本ツアーかなぁ?」
何か言いたげに口を噤むダムちゃんを横目に、肩を竦めて笑ってみせる。
ダムちゃんはソンウヒョンと俺の分の弁当を詰めてくれた。
「今夜はロールキャベツだから、早めに帰ってあげてよ」
「できたらそーするよ」
ひらひらと手を振って地下駐車場へ向かった。
取材を1件と、テレビの収録を1つ。
話が盛り上がってしまって、テレビ局を出たのは23時を回っていた。