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傘の雨
第4章 熱に氷
本当にストレスが消えていく気がした。

なんだろう。

本当にふと、なんとなく。

「るー」

「んー?どうかした?」

なんだろう。

ただ、溢れたとしか言いようがない。

体を話して、結鶴の目を見つめる。

結鶴は不思議そうに俺をみていた。

「どうしたの?」

「…るー、俺、るーのことがずっと好きだったんだ、俺の彼女になってくれないかな?」

すらすらと言葉が口を突く。

結鶴は…目を見開いて固まっていた。

「返事は次に日本に帰った時に聞かせて」

頭を撫でて、その髪にキスをする。

「行ってらっしゃい」

そっと玄関から押し出してあげた。

玄関が閉じると、とうとう言ってしまったという気持ちと、やっと言えたという気持ちが交互に湧いては消えていく。

韓国に帰れば、いつもの日常が待っていて、結鶴からもなんてことの無いメールがいつもの様に送られてきた。

あまりに普通で…でも自分から答えは次回と言ったからそれに後悔はなかった。

毎日は嵐のように過ぎていくんだ。
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