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傘の雨
第2章 2.空が海
サッカーで選手に選ばれれば、毎試合見に来てくれた。

絵で入選すれば、飾られてる会場へ足を運んでくれた。

運動会も、展覧会も、合唱コンクールだって、実の親姉兄以上に見てくれた。

貴方の笑顔が見たくて、褒めて欲しくて頑張ったんだ。

だけど…対等になんてなれやしない。

だから、大人に早くなりたくて。

「だからって、15歳になった翌日に行くなんて…」

「淋しい?」

「当たり前でしょ、1人で大丈夫なの?ごはんとか…勉強とか…練習もハードだって聞くし、絶対デビューできるわけじゃないんでしょ?」

それでも、隣に並ぶためにはこれしか思いつかないんだ。

「絶対デビューするし」

土曜日、結鶴の姿はない。
本当は休みらしいけど、毎週出勤しているから多分仕事だ。

デイパック1つで、両親と藍、兄の然が空港まで見送りに来てくれた。

「じゃあ、行くわ」

「頑張ってね!体に気をつけて…それから…」

珍しく母さんが泣いてて、場がしんみりしてしまう。

ぎゅっと抱きしめあって搭乗口に向かった。

「ハニっ!」
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