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傘の雨
第2章 2.空が海
気持ちのままに。

そう、結鶴に届くわけないんだから。

いつもの9人が集まって、絶妙で心地いいメロディが広がる。

あー泣きそ。

歌いきるといつの間にか人だかりができていた。

あんなに疲れてたのに、期待の瞳にギターが鳴る。

俺たちはフォーメーションを組んだり、フリーで踊ったり。

こんなに楽しくて伸びやかで、期待に応えたくて体が沸騰しそうなほどの快楽に呑まれていた。

最後のターンと共に割れるような拍手喝采。

汗を拭って深く一礼。

楽しいことも、辛いことも全部いつか誰かの笑顔に繋がるこの仕事を選んだことに後悔なんてしない。

もっと上手くなりたい。

ギアがひとつ上がったようなレッスン、月末のテストでは褒められた。

あの日以来、結鶴には素っ気ないメールしか出来てない。

早く別れろと念じている自分に嘲笑ってしまう。

世の中が浮ついていたクリスマスも昨日で終わり。

街はすぐ様年末へと用意を急ぐ。

帰国する気にもなれなくて、ヒョンたちには家に来る?なんて誘って貰ったけど、せっかくの家族との水入らずを邪魔するようで、返事は保留していた。

ピンポーン。

ソンミンとジャンケンをして、負けたソンミンは怠そうに玄関へ向かった。

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