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淫の館
第4章 1日目
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何もない部屋ですることがない。
どんな厳しい躾があるか、想像もつかないので寝て待つことにした。
襖が開き、数人の足音がした。
起き上がる間もなく竹ごと担ぎ上げられて、隣の躾部屋に連れていかれた。
「どうだ。よく眠れたか?」
男はまた玉座に胡座をかいていた。
私は返事をしなかった。
男に反応しないことが唯一できる抵抗だと考えていた。
「また私とは口をきかないつもりか、まあいい、始めなさい。」
男の前に石畳のようなものが置かれていた。
昔の洗濯板のように山型が連なってギザギザしている。
担がれて宙ぶらりんの私は、手の空いた弟子に膝を折られてそこに下ろされる。
そしてべつの弟子達がやってきてΩの形をした石を私の正座している太ももの上に置いた。
ックッ…
昔の拷問具のようだ。
上に乗せられた石は、もちろん潰れるほど重いわけではないけれど、腰を上げることは出来ない。
私は男を睨んだ。
すると、腕を括られた竹の端にある縄が土台の石の下にある縄に結ばれ、
更に前屈みで男の顔を見上げることが出来なくなった。
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