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淫の館
第4章 1日目

意味のわからない恐ろしい話がされているなど知らず、私は深い眠りについていた。
ふうぅっ…くううぅ…うがぁあっ…
「やはり、うなされて熱が出てる。」
館主と話をして戻ると、下が雪崩れこんだような姿で寝ていた。
整えてやってもピクリともしない。
安心して部屋を出て、出口にゴザを敷いて昼寝していたが、呻き声がして様子をみると、高い熱を出していた。
打たれての腫れと水で冷やされて、大抵の下が初日にそうなる。
看病に2、3日かかり、完治とともに、コロリと棘が落ちたように従順になるのが常だけど、
館主が期待するこいつがどうなるか、楽しみでもあった。

