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淫の館
第5章 磔の躾

男は沢山の手拭いを絞り、首や手足の肌に被せてくれた。

「舐めろ。」

男の手のひらに白い粒が見えた。

「塩だ。食事でも摂ってないから、熱中症になる。」

ストローを支えてくれて、手を差し出される。

舌を伸ばして舐めると本当に塩だった。

またお茶を飲む。

「ありがとうございます。
おしっこが出そう。」

「すればいい。」

高い位置からしたせいで、バケツが大きな音を立てたけど、
そんなことも、男の視線も気にしていられなかった。

男が拭いて、ストローが差し向けられる。

そして気配が消えた。


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