この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
淫の館
第5章 磔の躾

宵になる前にもう一度トイレの世話を頼む。
トイチは、余計なことを喋ってしまうのを恐れたのか、先ほど自分だけ快楽を貪ったのを詫びていたのか、
見たいとも言わず、しゃがみもせずに世話に徹し、「宵になって下げられなくなる。」と慌てて部屋を出ていき、戻しにきた時もそそくさと出てしまった。
担当になる弟子たちに、男が、「私に呑まれるな」と忠告していることなど知るよしもなかった。
その後、シロク(46号室)、ハタチ(20号室)、サブロー(36号室)と担当が代わったが、特に新しい情報もなく、躾は相変わらず石畳と洗濯だけだった。

