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淫の館
第5章 磔の躾

「自分の姿を確認したいか?」

「はい。」

素直に答えれば、壁に掛けられた大鏡の前に誘導される。

それと同時に、今確認させられるということは、『清め』の儀式が終われば、また竹が括りつけられるのだと覚悟した。

鏡を見ると、胸の下と鎖骨へのバッテンが青痣になっていて、他の所も縄目の形に赤紫になっていた。

そして、腕には蛇が絡んで締め付けたように縄目の形に凹んでいて、肩の近くは赤黒くなっている。

それに、余り使わない脚は、肉が落ちて細くなっているような気がした。

後ろ姿は、竹が支えているから、胸下に位置する所に濃い青痣があるだけで、凹みはほとんどない。


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