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第6章 脱走

堪らず涙が溢れそうになり瞼を閉じる。

しかしそれを開いた時、脳裏に浮かんだのはもう一人の私。

下半身裸で脚を開いて吊るされた私。

外で脚を開いたまま放尿した。
もしかしたら室内から見ていた者もいたかもしれない。

窓ガラスに沢山の男が張り付く中で、うっすら見られていると自覚しながら、迸りを放つ。

先程、男に見られながらおしっこした快感を思い出す。

見られる快感に打ち震えながら放尿する自分が、土山の上に見えた。


違う…違うっ…私はそんな女じゃない。

ﾋﾟｼｬﾘと障子を閉めて布団に戻った。