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淫の館
第6章 脱走

出られた。外に出た。

「ひまわりが沢山…」

夏の日に向かいひまわりが沢山咲いていた。

道の両脇が花壇になっていて、ひまわりが植えられている。

ただ道は舗装されておらず、砂利道だった。

痺れた裸足に小石が刺さる。
でも門まであと20メートル、男が何故賭けに出たのかわからない。
また罠かもしれない。
それでも歩いた。

「痛っ…」

あまりの痛さに躓いてしまう。

錘が砂利に引っ掛かり重さを増していた。

それでも諦めない。

むしろこの方が楽、
四つん這いになったまま這って進んだ。


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