この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
淫の館
第6章 脱走

出られた。外に出た。
「ひまわりが沢山…」
夏の日に向かいひまわりが沢山咲いていた。
道の両脇が花壇になっていて、ひまわりが植えられている。
ただ道は舗装されておらず、砂利道だった。
痺れた裸足に小石が刺さる。
でも門まであと20メートル、男が何故賭けに出たのかわからない。
また罠かもしれない。
それでも歩いた。
「痛っ…」
あまりの痛さに躓いてしまう。
錘が砂利に引っ掛かり重さを増していた。
それでも諦めない。
むしろこの方が楽、
四つん這いになったまま這って進んだ。

