この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
淫の館
第6章 脱走

「念のため言っておくがな、自動ドアは普段は施錠されている。
というか玄関自体がカモフラージュの為のもので普段は使わない。
だから、今も、裏口の靴を履いたままここを歩いている。
後で掃除を手伝ってくれるかな?」
「はい。」
さっきの違和感を思い出した。あんなに広い玄関なのに、下駄箱もスリッパもなく、脱いだ靴も一足も無かったことを…
病人のように運ばれて、また、拷問部屋に戻ってきた。
待機していた弟子たちがニヤニヤしていた。
「でも、人に見つからなかったら、逃げられたんですか?」
「そうだな、絶対不可能なら賭けにならないだろう。
私もそこそこフェアだからな。
ただ、山の中だから隣家までかなり距離がある。その格好で行くには無理があったかもしれないな。」

