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淫の館
第6章 脱走

「嫌です。坊主なんて嫌です。」
「ずっと坊主頭でいろとは言っていない。
ここで生まれた髪は伸ばしていい。
すぐに生えてくるから心配するな。」
男は話しながら手を休めず、どんどん髪を剃り落としていく。
もう、こめかみ辺りまで坊主になっていた。
「頭の形も綺麗だな。坊主頭がよく似合う。」
「嫌です。やめてください。」
「賭けに乗っただろう。
それに断髪は遅かれ早かれ行う予定だったのだ。」
結わえられているせいで、切られた髪の重さが残っている髪に伝わる。
もう半分以上剃られてしまった。

