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淫の館
第8章 火の躾

「ああっ、お前は美しい。」

館主様が後ろから鏡を覗いていたが、そのまま手を回してくる。

そして蝋の華が落ちないように、優しく抱き締められた。

まるで長い間会えなかった恋人にようやく会えたかのように、
どう触れたらいいかわからないといった感じで、
優しく優しく抱き締められた。

首筋に鼻を近づけてきて、キスをされるかと思ったけど、触れることはなく、
私の香りを堪能するような仕草で鼻が首筋の近くを往復する。

触れ合わないsex、愛もあるのだと思った。
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