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淫の館
第8章 火の躾

「さあ、また俯せになりなさい。美しい華とはお別れだ。」

俯せになると、お尻の蝋に館主様の指がかかる。

両端を摘まんで引き上げているようで肌が引っ張られると、ペリッと蝋が剥がれた。

その作業は楽しいに違いない。館主様が肌が引っ張られるところを見ているのを感じた。

一つ一つ華を惜しむように摘んでいった。

頭にある蝋も摘んでいく。
さっきクリに話しかけていたように、蝋の華一つ一つに話しかけているようだった。


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