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淫の館
第22章 誇りと咎め
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「タエ、タエ。食事の時間だ。」
揺り起こされて逢瀬の間のベットに寝かされていると気付いた。
「すみません、気をやってしまいました。」
「まあ、よい。とりあえずナカのものは落とさなかったから。」
立ち上がり館主様の部屋に向かいながら、グリップの存在を感じた。
やはり、クリキャップ同様、1日中付けていなければならないらしい。
歩くと錘が揺れて下に引っ張られる、常に意識して食い締めていなければならないようだ。
館主様の部屋で食事して巡業にいく。
昨日行きそびれた太陽さんのところだ。
ふと、男女の比率が気になった。
12人の女性が夜伽も合わせて1日に5人の男性の相手をする。弟子が全部の部屋にいたとして、館主様を合わせると61人。
女性は5人の相手をするが、男性側からすれば1日1人の女性との時間しかない。それでも1人分は足りないのだ。
昨日私との時間がなくなった太陽さんが他の女性との時間が予定されていたとは考えにくく、多分すっぽかされて終わりになってしまったに違いない。
3階に降りて奥に進み、急いで3号室の扉をノックした。
「どうぞ。」
「タエです。失礼します。」
太陽さんの部屋は洋室だった。
空色一色で揃えられた部屋。
返事があったはずなのに太陽さんは居なかった。
「太陽さん?」
っひゃぁ……
「大人しくしていれば、傷はつけない。」
ドアの影に隠れていたのか、背後から突き飛ばされて、ベットに倒れ込むと、そのまま後ろからのし掛かられた。
「た、太陽、、、」
「黙れ。」
やはり、昨日来なかったことを怒っているのだろうか。
振り向こうとしても、頭をベットに押し付けるように押さえ付けられて見れない。
頭を押さえ付けられたまま、腕を掴まれ、後ろ手に何かで縛られてしまう。
「太陽さん、ごめんなさいっ」
手を縛る間、頭が離されたので振り返って謝ると、タオルを口に咬まされて縛られてしまう。
「うるさい、黙っていろ。」
コクコクと頷き返事をすると、太陽さんは私の足を思い切り開き、足首をベットの足に縛りつけていく。
何が起きたのか、何故そこまで怒っているのか判らず恐怖を覚えた。
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