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淫の館
第22章 誇りと咎め
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体が揺さぶられて目が覚める。
いつの間にか、太陽さんの体の上に引き上げられ、太陽さんはまだナカにいた。
下から突き上げるように揺さぶられていたのだ。
うぅっ……
「気付いたかタエ、だが、まだ終わりじゃないよ。」
驚いて起き上がろうとしたけれど、肘の拘束が無くなっただけで、手首は後ろに拘束されたままだった。
足首の拘束は、少し長めに結び直されたのか、体勢は変わらず、ベットに開脚したまま半折りで括り付けられた私とベットとの間に太陽さんが体を滑り込ませたまま挿入されていた。
太陽さんの突き上げは、私が覆い被さっているせいで動きの幅がなく物足りなさを感じた。
「ふふん、足りないか?今度は欲しがって貰おうか。」
太陽さんが冷たく笑う。
そして、肩を掴まれ上体を起こされた。
腕は使えないまま体幹でバランスを取る。太陽さんがタオル地の帯のような物を自分の両手首に巻き付け手綱のように持っていた。
「館主様の木馬は体験したんだろう?
あの要領で自分で貪るんだ。」
太陽さんが手綱を緩めたのか、足が少し自由になる。それでも、足は床に付かないし、ピンと伸ばされたまま幅広のベットで開脚しているのだから、膝を使うことも出来ない。
館主様の木馬とは、逢瀬の間にあったあのグロテスクな馬の面を被っただけの木のことだろう。
あの時も足は付かないまま体を揺り動かして、自分の欲を貪った。
だけど、今は後ろ手に縛られ、手綱は太陽さんが持っているのだ。
先程は括られて無理矢理犯された。太陽さんも『レイプ』とか『犯されて』と言っていた。
今度は私が欲を貪り欲しがらなければならない。
上体が起こされたことで、太陽さんは深く挿入っているけれど、全く動かない。下腹に力を入れ、蹴延びをするようにして僅かに上がり、腰を前後に揺らして味わった。
太陽さんは何も言わない、誉めることも貶すこともしない。
私が貪る様子を観察するようにじっと見上げてくるのだ。
ハジメさん、一の次さんと、行為後に優しくされて、巡業は弟子たちとの愛の形だと解釈した。
犯されて、貪る。
太陽さんが動かないので物足りない。
欲にほだされて腰が揺れる。
太陽さんの手首に巻き付けられ、私の足に繋がれた手綱が、太陽さんを拘束しているようにも見える。
犯し、犯される。今度は私が犯す番だ。
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