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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第33章 第二章 MMAデビュー戦
ヒロトは立ち上がり、おじさんに深々と頭を下げた。
「いやいや、なんたって友達のデビュー戦だからね。
一番良い席で観るのが相応しい。さぁ、これからだ。デビュー戦だからやや緊張してるかもな」
おじさんは相変わらずブラウンのスリーピースでビシッと決めている。
それにひきかえオレたちはデニムにパーカーのようなラフ過ぎる格好でこんな場違いな席で観戦している。
【ただいまより、KINGDOMオープニングマッチ、ウェルター級戦を行います!】
「お、カズの試合だ!」
ヒロトは終始興奮ぎみだ。
【青コーナより片岡和寿選手の入場です!】
「来たっ!」
オレとヒロトも身を乗り出して長い花道を颯爽と歩いてくるカズを見た。
セコンドには小久保さんか付いている。
あのカズがこんな大会場でデビュー戦か…
何だか分からないけど、オレとヒロトも一瞬ウルっとしてしまった。
「カズ!必ず勝てよ!」
ヒロトは目の前を通ったカズに声援を送った。
カズはこちらを向き、右の拳を上げ、リングインした。
相手は同じ日本人で総合格闘技歴はカズより上だ。
頼む、勝ってくれ!
「いやいや、なんたって友達のデビュー戦だからね。
一番良い席で観るのが相応しい。さぁ、これからだ。デビュー戦だからやや緊張してるかもな」
おじさんは相変わらずブラウンのスリーピースでビシッと決めている。
それにひきかえオレたちはデニムにパーカーのようなラフ過ぎる格好でこんな場違いな席で観戦している。
【ただいまより、KINGDOMオープニングマッチ、ウェルター級戦を行います!】
「お、カズの試合だ!」
ヒロトは終始興奮ぎみだ。
【青コーナより片岡和寿選手の入場です!】
「来たっ!」
オレとヒロトも身を乗り出して長い花道を颯爽と歩いてくるカズを見た。
セコンドには小久保さんか付いている。
あのカズがこんな大会場でデビュー戦か…
何だか分からないけど、オレとヒロトも一瞬ウルっとしてしまった。
「カズ!必ず勝てよ!」
ヒロトは目の前を通ったカズに声援を送った。
カズはこちらを向き、右の拳を上げ、リングインした。
相手は同じ日本人で総合格闘技歴はカズより上だ。
頼む、勝ってくれ!