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アナザーストーリー【快楽に溺れ、過ちを繰り返す生命体】特別編
第36章 天国に行けば会えるよ…
とはいえ、10年近く会ってないから大人になったのだろう、しかも周りは報道陣でいっぱいだったから冷静にしていただけかもしれない、そう思い、スコッチを口にした。
しばらくして達也がバーに現れた。
デニムにドクロマークがプリントされているTシャツの上にジャケットを羽織っている。
肩幅は広く、鍛え上げられた上半身でシャツの上からでも分かる程、大胸筋が発達している。
そして長い脚、日本人だと上手く着こなせないファッションだが、ハーフの達也はモデルのような出で立ちだ。
「いや、すまないね、飯でも食おうと言いながらこんな場所に誘って」
沢渡は立ち上がり、隣に座るよう促した。
「大丈夫です。でも私、この後用事あります。少しだけなら平気です」
達也は腰掛け、モヒートを頼んだ。
「それにしてもびっくりしたよ。まさかあの場所で達也くんに会えるなんて」
沢渡は久々の再会を祝して乾杯した。
「はい、私サントスと同じ柔術の道場です。サントス、まだまだね。私スパーリングではサントスより強いです」
淡々と話す達也に沢渡は不思議とその話を信じてしまう程、彼の雰囲気と身体つきを見てそう感じ取れた。
「そうか達也くんも一緒にやってたのか。
次の大会に出てみたらどうだ?」
冗談ではなく、本気で達也をKINGDOMのリングに上げたいと思った。
沢渡も少林寺拳法三段の腕前だ、パッと見て相手の力量を感じ取る事が出来る。
「ノーノー、私無理です。私はセコンドでいいです。
私、ああいう場所で試合するの苦手です」
達也は身ぶり手振りでやんわりと断った。
「そうか、残念だな…ところで今は向こうで何をしているんだい?」
ブラジルに拠点を置く達也の近況を聞いてみた。
「私、普段は貿易の仕事してます。お父さんと同じ仕事ですね。会社は違いますが」
しばらくして達也がバーに現れた。
デニムにドクロマークがプリントされているTシャツの上にジャケットを羽織っている。
肩幅は広く、鍛え上げられた上半身でシャツの上からでも分かる程、大胸筋が発達している。
そして長い脚、日本人だと上手く着こなせないファッションだが、ハーフの達也はモデルのような出で立ちだ。
「いや、すまないね、飯でも食おうと言いながらこんな場所に誘って」
沢渡は立ち上がり、隣に座るよう促した。
「大丈夫です。でも私、この後用事あります。少しだけなら平気です」
達也は腰掛け、モヒートを頼んだ。
「それにしてもびっくりしたよ。まさかあの場所で達也くんに会えるなんて」
沢渡は久々の再会を祝して乾杯した。
「はい、私サントスと同じ柔術の道場です。サントス、まだまだね。私スパーリングではサントスより強いです」
淡々と話す達也に沢渡は不思議とその話を信じてしまう程、彼の雰囲気と身体つきを見てそう感じ取れた。
「そうか達也くんも一緒にやってたのか。
次の大会に出てみたらどうだ?」
冗談ではなく、本気で達也をKINGDOMのリングに上げたいと思った。
沢渡も少林寺拳法三段の腕前だ、パッと見て相手の力量を感じ取る事が出来る。
「ノーノー、私無理です。私はセコンドでいいです。
私、ああいう場所で試合するの苦手です」
達也は身ぶり手振りでやんわりと断った。
「そうか、残念だな…ところで今は向こうで何をしているんだい?」
ブラジルに拠点を置く達也の近況を聞いてみた。
「私、普段は貿易の仕事してます。お父さんと同じ仕事ですね。会社は違いますが」